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「街へ行けば、昨日のランポスとは比べられんほどの獲物がおる。こんな小さな村などより大きな街で、他のハンター達と力比べをしてくるのも良いもんじゃよ」
他のハンター達と…。
「この村が心配なら出稼ぎじゃな」
オババは楽しげに笑いながら言っている。
部屋のベッドに横になりながら考える。
自分が何処を目指しているのか…。
次の朝、僕は若村長に会いに行った。
「支度は出来たかい?」
僕が言葉を話す前に、若村長が言い出した。キョトンと驚く僕に、
「オババから聞いたよ。街の集会所には話を通しておいたよ。頑張っておいで」
優しく述べる若村長の心使いに感動し感謝した。
小舟に揺れながら、僕は新たな希望とまだ見ぬ敵に心を踊らせていた。
小舟はドンドルマの街へ辿り着く。
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