第3話 ―家族―

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もう五月になった。 これからは 嫌な雨季がやってくる…   「GW、予定ある?」   「五日に、サークルで打ち上げ」   軽音サークルに入った。 バンド、組みたかったし。   「3、4は?」   「今の所暇~」   だったが…   メールが来た。 …愛からだ。   <受信:愛> 『こん🎵お暇してる? 前言ってた歌詞出来たから、 送ってもいい?』   <送信:愛> 『こん~⤴暇してる…😅 もち良いよ⤴』   <受信:愛> 『ありがと⤴ じゃ、この後のメールで送るね』   <送信:愛> 『了解~⤴』少しして、 愛からメールが来た。   <受信:愛> 『【桜ノ花ビラ】   今年もこの季節が やってきた 木々が桜色の衣装で 着飾る季節が…   君に出会えたのも この季節だったね あの時の想い出は ずっと、忘れないよ…   君にもう 逢えないのかな… あの空は 君に続いてるの…?   桜ノ花ビラ 舞い落ちる… 君の笑顔が 心で蘇る   このまま想いも 散ってしまうのかな… もう一度君に 逢いたいよ…     君にメールを 送るけれど 返ってくるのは エラーメッセージばかり…   桜の花は 綺麗に咲いている 今までの苦労があったから 咲き誇れるのかな   君はもう 恋してるのかな… あの月を 君も見ているの…? .. 桜ノ花ビラ 舞い落ちる 新たな種を 覆い隠すように   届かぬ想いを 胸に抱いて もう一度花を 咲かせたいよ…     桜ノ花ビラ 舞い落ちる 暖かい日差しを 浴びながら   君への想いは ずっと変わらないよ もう一度君と 笑いたいよ…     花ビラ散りゆく この場所で…』   切ないな… 高校時代好きだった あの人を思い出しちゃった…   <送信:愛> 『切ナスやね~… 曲調はどうする?』   <受信:愛> 『静かなバラードで✋』   <送信:愛> 『了解👍』
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