第3話 ―家族―

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そして、早速作り始める。 春だから…爽やかな感じか。     集中力が…💧   気付けば12時を回っていた。     「駿~、お風呂入りなさ~い」   「うん~」   取り敢えず、入りに行くか。     ゴン‼   タンスの角に足の小指をぶつけた💧     半端なく痛い…   「邪魔なんだよ(泣)」   バン‼   パタッ…   何か手紙らしき物が落ちて来た。   何か書いてある…     『彩花』…?     ―「昔の寝室の壁、  動いてたよね‼」―   ―「ベッドの横から、  手が出てきたんだって‼」―   昔は、二段ベッドで寝ていた。 うちが上で、 弟の康太が下。     彩花…って…?     「先寝るね」   「うん。あ、母さん」   「ん?」   少し、沈黙が続く…   「あ…、彩花って…?」   「………今、生きてれば、 駿のお姉さんになる人よ」   「え…?」   「小さい頃、交通事故で…」   「そっか…」   「…じゃ、寝るね」   「あ、うん」   そんな過去があったんだ… って、早く入って作らなきゃ…💦     ―駿…?始めまして― . 「だ…、誰…?」   ―良かった。通じてるみたい―   「え…?」   ―その曲、良いね。  完成したら、聞かせてね―   「あ、うん…」   ―待ってるね―   「ちょっ…姉ちゃん…」   姉…ちゃん…?
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