暖かさ

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……いい匂い。 テーブルには おかずと ご飯… そして お味噌汁が並んでいた。 ママのご飯を食べるのは何年振りだろう… 三人 席に座り 「頂きます」 お味噌汁を飲んだ。 お母さんの味だ… 私は箸を置き また泣いた。 「お母さん、ゆず……ずっと迷惑をかけてきてごめんね。」 素直な言葉が 涙が流れるのと一緒みたいに 出て来た。 「迷惑なんて思ってないよ?だって裕子はお母さんがお腹を痛めて産んだ、大事な子なんだから。裕子が元気でいてさえしてくれたら、お母さんはそれだけで幸せなんだよ?」  「お姉ちゃん。今は辛いかもしれないけど少しずつ、またいつものお姉ちゃんに戻ってね。あっ!いつものって言うよりも優しいお姉ちゃんに戻ってね!」 二人の言葉に私は 涙を流しながら頷いた。 …………………… 家族って暖かいなぁって思った。
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