~第1章~ 妄想機械

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もはや暖かいを通り過ぎて暑いといいたくなる5月。ゴールデンウィークをあけた月曜日。 いつものように考え事(これを自称、現実逃避とも言う。詳しくは第0章を見て下さい)をしていた俺、柊 龍魅(ヒイラギ タツミ)は━━━ …スコン……。 (なんか当たった?) それを拾い上げると……(チョーク?) しかも投げやすいサイズの丸っこいやつ。 「おい、柊!!」 はい、来ましたよ。 何が、というと、あ、チョークのことではありません。えーと、今現在、授業中ですwww…と、いうことは現実逃避なんぞしてる場合ではございません。いや、まったくその通りですね。 ですが、英語なんか分かりません!はっきりいって知りません。だって俺は日本人です。英語なんて出来るわけがないじゃないかっ! 「聞いてるのか!?」 「はぁ…」 「じゃあ、これを解いてみろ!」 黒板をバンバン叩く英語教師の岩山。 (まて、オッサン、なにが、関係代名詞だ!?わかるかぁ!) 「わかりません!!」 「立ってろぉ!!!」 仕方がないので立つことに。それからポケ~と立ってたらまたチョークが飛んでくる、避ける、岩山怒る。そんなことを繰り返しながら授業がおわり、 「起立、礼」 と委員長の声、すると俺の親友、またの名を幼なじみとも言うであろう2人が俺の席まで来て1人が俺の机に座る。座ってる奴が 「また妄想か?」 また、とは、よく注意されるからだ。あ、ちなみにこいつは親友(幼なじみ)1、虎井 護(トライ マモル)俺と一番気が合う奴。 「違う、現実逃避だ!」 と、言う。となりから 「その方が危ない」 と冷静に。こっちが親友(幼なじみ)2、麗堂 武玄(レイドウ タケフミ)冷静沈着でこの3人の中では一番頭が良く、顔立ちも整っているメガネ君。だが、何故かはわからないが、意外と俺を頼る奴だ。 「どっちでもいいが、何をそんな考えるんだ?またおとぎ話か?」 「そうだ、悪いか?」 「悪いとまでは言わんが、ほどほどにしとけよ?あんまアホらしいことやってっと女もできんぞ?」 「お前だって似たようなもんだろ!」 「俺はまともだ」 「いや、それはない」 と、ここで麗堂が入って来た。即答で。 「妄想機械クンに比べたらましだぜ?」 「当たり前だ」 「妄想機械じゃねぇよ!現実逃避案内人(自称)だ!」 「「一緒だ!」」 とここで授業が始まり、会話が終わった。
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