~第1章~ 妄想機械

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「今日は何日だっけ?」 と、朝から抜けているがいつもと同じように何の夢を見たか覚えていない目覚め。もう慣れたが、それはそれで恐ろしい気がする。 ━5月9日火曜日━ 別に特別なことがある日でもないのでそれだけ確認して部屋からでた。 「行ってきまーす」 と、一応言って家を出る。 五分と歩かないうちに虎井と麗堂と合流。 「よっ」 「おぅ」 「あぁ」 と、三者三様の朝の挨拶。 しばらく歩きながら昨日のゲームの話をしていると学校が見えてくる。 ちなみに俺らの学校は東京府の端っこ、静岡に最も近くにある、公立立甲(リッコウ)高校。どれくらい近くかというと、俺の家から徒歩15分、で、その俺の家の2軒隣はもう静岡の住所だ。これでわかるだろう? 何?おかしい?静岡と東京は隣接していない? 残念ながら君たちの知識とこの世界は違う。詳しく話すと長くなるので、日本の一部だけで話をしよう。 俺たちの日本は50府県で出来ている。 ・まず、山梨県は存在せず、静岡県になっている。 ・しかし、静岡県は伊豆半島までで、そこから愛知県までを駿河県と言う。 ・さらに、東京などの都がつくものは府になっている。 ・北海道はなく、そこには4つの県にわかれている。 これ以上説明するとわけがわからなくなるので、他はそのつど説明することにしよう。 今日は遅刻ギリギリでもないので、普通に教室につくことが出来た。いやぁ、平和だねぇ。 ━━━と、いつものようにスクールライフを満喫し、今日残した学校生活の時間はホームルームのみとなった。さぁ、帰ってゲームしよう。とか考えていたとき、担任の一言が教室の空気を一変させた。魔法の呪文で。
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