2382人が本棚に入れています
本棚に追加
/194ページ
TVの映像は非常に禍々しい光景が映されていた。
赤いライトに照らされた部屋。
その部屋の中央にポツンと椅子がひとつあり、その椅子に男が縛られている。
さらに頭には、虎鋏のような機械が固定されている。
誰なんだ?
その男は自分に置かれた状況が把握できていないらしく、恐怖に泣き叫んでいる。
「畜生!一体何をする気なんだ!この椅子から俺を離しやがれ!」
ブッ
「は!?」
TVがついた。
「やぁ、丸形。君とゲームがしたい」
「な、誰だお前!?」
「ドクターだ」
「ドクター何?」
「ただのドクターだ」
俺達をこんな目に会わせているのはドクターって奴の仕業か。
「丸形。君は猟師という清廉な職に就いていながら、必要以上に狩りをしてきたね。そこで今から君には、命を捕られる方の立場になってもらう。君の頭についている装置はデスイーターという機械だ。君の脇にタイマーが設置されているのが分かるね?」
男の丁度右横の部屋の壁にタイマーらしきものが見える。
最初のコメントを投稿しよう!