2382人が本棚に入れています
本棚に追加
/194ページ
そのタイマーからワイヤーのような物が見え、デスイーターとやらの装置についている。
「君がその椅子から離れるとタイマーが作動する。2分以内に鍵を見つけてデスイーターを外さなければ、デスイーターは虎鋏のようにガチッと勢いよく閉じる。鍵のありかは君の心の中だ。心の鍵はどんな事をしても他人には開けられなく、自分にしか開けられない。君の椅子の下に鍵のありかを記したレントゲン写真がある。それでは、ゲームスタート」
カチッ
丸形を縛っていた椅子の拘束具が外れた。
しかし、禍々しいデスイーターは未だに外れていない。
「クソぉ!!どこに鍵を隠したんだよぉ!!?」
丸形は椅子の下に隠してあるレントゲン写真を手に取る。
「……おいおい冗談だろぉ?」
丸形が持ってるレントゲン写真がアップになる。
「キヤッ!!」
雛菊は悲鳴を上げた。
鍵は丸形の体内に隠されていた。しかも……
心臓に触れる手前で。
鍵を取るには、丸形から5mは離れている棚の上のメスを使って腹を切り裂くしかない。
丸形に麻酔はかかっているのだろうか?
「畜生!2分か……いいよ……やってやる!やってやる!やってやる!」
涙目になりながら、丸形は勢いよくメスを取りに向かう。
同時にワイヤーが切れ、タイマーが作動した。
カチカチカチカチカチカチカチ
最初のコメントを投稿しよう!