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鍵は内側からかかっている。
つまり、俺達が開けなければ大丈夫だ。
俺は覗き穴から外の様子を見る。
ゴツい人だ。
Tシャツ一枚とジーパンしか着ていない。
「おーい!中にいる奴!大丈夫か!?」
よかった。どうやら、まともな人みたいだ。
俺は内鍵を開けた。
ギィ……
「あなたは?」
「俺は斎藤五郎健だ。職業は大工。君とそこの子は?」
「田村光義、高1だよ。こっちは同級生の雛菊由良」
「生徒までいるのかよ……」
「一体何があったんですか?」
「君達と同じだよ。眠りから覚めたら、ここに居た。それだけさ」
やはりそうなのか。
一体、何人監禁されたんだ?
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