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「ふたりとも!いいから!落ち着け!騒いだ所でなんのプラスにもならん!ここから脱出する事を考えないと!」
プルルプルル!
なんだ?
全員の携帯電話が一斉に鳴ったぞ?
っていうか俺の携帯じゃない?
クソッ、差し替えられたな。
とりあえず通話状態にする。
「やぁ、今日は。君達とゲームがしたい」
謎の声が電話の向こうから聞こえる。
誰だ?
「ちょっとあなた誰なのよ!?こんな事して楽しいの!?訴えるわよ!!」
「シズヨ!」
ビリーがシズヨを黙らせた。
「君達は自分が居る所を知りたいようだね……しかしだ。ここがどこなのか知る前に、ここからどうやって脱出するかを考えたまえ。君達が居る屋敷は、部下が2時間後に火を放つ。つまり君達は今から2時間の間にここを脱出しなければならない」
なんなんだよ?
淡々と説明するなよ。
「ちなみに、二山三魅。君が座ってるソファーには死体が入っている」
「嘘!!?」
「つい30分前にゲームオーバーした人間だ。その男がどんなゲームに挑戦したか、見せてあげよう」
パッ!!
突然TVの電源が勝手についた。TVは結構高級品だ。というか、ボロ屋敷には似合わない程新品だ。
そんなに俺達に見せたいのか?
そのゲームの被害者とやらの。
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