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「遊園地…。しょうがねえから、行ってやるよ」
ちょい、上目線で言ってみた。
俺ってウザい?笑
「ありがとお♪じゃあ、私、沙羅とミュウに言ってくるね★」
そう言って、音瑠ちゃんは走っていってしまった。
「さーらーっ!!みゅうーっ!!
遊園地行くよねっ?」
音瑠ちゃんが、この家全体に聞こえるくらい大きな声で叫んだ。
そしたら、どこからか みゅうちゃんが現れた。
「ゆうえんち、いく」
やっぱり。
「さーらー!こっち来ーい!」
音瑠ちゃんがまた叫ぶ。
「うっせぇな。
あたし、そんな小学生じみたとこ、行かないよ」
沙羅ちゃんが現れた。
ってか、君、…小学生だろ?
ふふーん、と、音瑠ちゃんは得意げに、不気味に笑っていた。
「そっかあ~、沙羅行かないんだ~、そりゃ残念だね。」
「はいはい、残念残念。
じゃ、あたし部屋戻る」
沙羅ちゃんはそう言い、音瑠ちゃんに背を向け階段をのぼりだした。
「遊園地でキャラメルポップコーンとかアイスとか、
沙羅の好きな甘いもの買ってあげようと思ったのに★」
音瑠ちゃんが大きな声でわざと沙羅ちゃんに聞こえるように言った。
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