恋しくて

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「来ちゃった……」 松本は市丸から逃げるようにしてその場を去った後、十番隊の隊舎の近くに来ていた。 さすがに隊舎の中に入る勇気がでず、裏手にある中庭にいた。 「隊長、今頃仕事してるかなー」 一人、つぶやくと松本は大木に寄り掛かった。 そこからだとちょうど隊長室が見えて、こちらの姿は見えないのだ。 しばらく隊長室を見つめていたが、大きなあくびをすると横になって寝てしまった。
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