7人が本棚に入れています
本棚に追加
日曜日の部屋は
窓が開けられていて
初夏の風と 君の声が
入ってくればと願ってるんです
夏は汗臭いから
密着するのは心だけね
と 笑う君の額の汗に
僕の本音が映されたのでした
夕闇はまだ少しばかり
半袖を嫌って冷えて
輪郭のない君の欲が
“もう少しだけ
もう少しだけ”
と 時計の針を
19時へと誘うのでした
開け放たれたままの
部屋の窓から
君の居た空間の分だけ
冷たい風が吹き込んで
少し切なく渦巻いて
春は忘れられていくのでしょう
覚えてる分だけ
思い出に色を塗って
間違えてしまったら
ひんやりと
くしゃみを誘うのでしょう
最初のコメントを投稿しよう!