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音が聞こえるくらいの無音の中で
光ったりしたかった。
君と制服着た少年みたいに笑ってさ、
それでバイバイしたかった。
それでも僕らは終わったし、
もしかすると地球はまだ回ってて、
その中で僕ら以外が
生死の理に気付かないまま、
誰かが好きな誰かに恋をする。
螺旋状DNAは僕と同じ、
君と少し違うかな。
だからその違いを埋める為に、
手を繋いじゃったんだろう。
でもねそれでも、
手のしわは埋まらなかったし、
世界は赤く夕焼けた。
それを見て、
最後の言葉みたいに
きれい。と言える君が好きだった。
君と同じ事は言えなかった。
( 、)
世界が終わった後、
第何代目かの神様によって
世界は再び創られるのだろうか。
その時僕たちはまた、
同じように作られて、
同じように出会って、
なんて事にはならないんだろうな。
だから地球の歯車を見つけてしまった僕たちは
全てを知っているかのように
瞼を閉じて、終わりにしたんだろう。
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