第二章 ミニマム系VS.捜索系

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「だけど、すぐに攻撃してこないのを見ると、鈴華ちゃんは慎重か、もしくは明日香ちゃんを泳がせて、頃合いを見て行動を起こすかもね」  確かに今泉から聞いた話では、しばらくは監視をするみたいな事を言っていたな。 「さて、明日香ちゃん、危ない話はここまでにして、ケーキはいつ作ってくれるのかな?」  絵瑠から情報を聞き出すために使ったケーキ(作れるのはホットケーキ)の話題がいきなりキター。 「えっとですねぇ、今度家に来たときでも……」 「じゃあじゃあ、今日行ってもいい?」  昨日の今日でまた我が家に乱入するのかこの人は……。 「えっと、今日は~」 「いいよね?」  いいよね? と問う絵瑠を見たら、妙なリモコンを持っていて、如何にも危険極まりないボタンに手が伸びていた。  断れない……俺はコクンと頷いてしまった。 「わーい、早速泊まる準備をしなくちゃ」  また、泊まるのかこの人。 「あの、また泊まるんですか?」 「そうだよ、明日香ちゃんは、あたしが補導されてもいいの?」 「いや、それは……」 「それじゃ、決まりだね」  また、強引に事が進められてしまった。 「それにね、あたし、ホットケーキ大好きなんだよね!」  絵瑠は、ニコっととびきりの笑顔を見せた。  ……やっはり、読心術もマスターしてんだろう! 俺は思った。
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