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ティアゲネル「ムヒョッ!? まさか蜃気楼なんだな?」
ティアゲネルはそう呟き周囲を見渡した…
灸「御名答だっ!」
ザスッ…
そう呟きながら灸はティアゲネルの脇腹を刃で貫いた…
ティアゲネル「グギャアァァァァァァァァァ…」
灸「皮膚の温度が高くても内蔵が耐えられる限界をお前の脳は無意識に理解しておりストッパーの役割を果たしていたが。
今、お前の体中にはそれよりさらに高温の物体が突き刺さっている。
内蔵が燃え始めているのだろう…」
灸は更に深く突き刺しながら呟いた…
ティアゲネル「…き、貴様あぁぁぁ!」
ガシッ…
ティアゲネルは後ろ向きに灸の頭を掴むと力任せに持ち上げて投げ飛ばした…
灸「ぐっ!」
ガリガリガリッ…
灸は変な体制で落ちてダメージを受けないよう飛ばされながら体を捻り、
地面にフレア=グングニルを突き立てた。
ティアゲネル「殺シテヤルンダナ…」
ティアゲネルの眼は先程までと違い、赤く充血しており体からは稲妻のようなオーラが放出されている。
灸(凄い殺気と威圧感だ。
流石にレッドクロスナイツの名は伊達じゃないか…)
灸は冷や汗を流しながらそう思い、視線をアリサに向けて頷いた…
アリサ「えっ…」
アリサはそう呟くとしゃがみ込んでしまった…
カイル「どうしたんだ!?」
そんなアリサにカイルがそう声を掛けた…
アリサ「龍斗ぉ、灸がパターンΩ(オメガ)を…」
アリサは縋るように龍斗を見た…
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