-2…02

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………壁? そう。私の目の前には壁がありました。 白くて分厚そうな壁が。 そこにあるはずの階段をまるごと消していました。 「ぼーっとしてたの?」 「してないよ」 「まさか、そこに階段があったとか?」 「あった…よね?」 私がそう言うとみんなの顔が青くなったように見えました。 そして私の左手を掴んでいた子が今度は私の両肩に手を掴む様に置きました。 「ダメよ。階段上ったら」 「な、何で?」 その子の顔は物凄く真剣に見えました。 思わず私は怖くなりました。 「あの世に繋がる階段なのよ」    
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