運命の決定

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2005年 12月31日 世間が、年越しソバを食べながらテレビを見たりしている時、一人少し高価な事務机に向き合っている男がいた。 彼の名前は市木 始。 若くして政府公認会社DBCの管理職についている男。 そんな彼は一心にあるものを見つめている。 その時 誰かが扉を叩いた。 「どうぞ。」 市木が返事をすると、30代前半位の男が扉を開け「失礼します。」と一礼し入ってきた。 そのまま男は市木の机の傍まで歩いて来て言った。 「市木部長バトルデータ・No0014の対象高校が決りました。」 「おっ、決まったんだ。それでどんな高校なの?直江くん。」 市木は嬉しそうな顔をして直江と呼んだ男に聞く。 「はい、○○県立朱林高等学校という学校です。 詳しくはこれに載っていますので、一読お願いします。」 そう言って直江は市木に青い封筒を渡した。
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