夏とヤツ 1

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「ふゆきぃーー!!」 廊下中に響きわたる声の主は、友達の智(トモ)だ 「智!おはよ、元気なのは良いんだけどもう少し声のボリューム落としてよ」 智の声のせいで、何事だと他の生徒に注目される 毎度の事ながら恥ずかしい… 「あ、わりぃ。でも照れるお前が可愛くてな」 「なんだよ、それムっ…」 いきなり頬をムギュっと摘まれた 「冬樹のほっぺって牛皮みたいだよなー。まじ気持ちいいー」 牛皮って… 僕は大福じゃないよ! 「いひゃいんだけど」 涙目になりつつ智をにらむけど、笑いながら頬をこねくり回された
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