始まりの日

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――― ―― … (……ゆめ?) 毎朝顔を会わせる天井が、いつものように僕が起きるのを待ちかまえている 「はぁー」 もう慣れたけど… 嫌な目覚めだった 二年経ってもまだ消えないか… 普段以上に重く感じる体を引きづりながら、冷蔵庫の前まで移動して扉を開ける 牛乳 チーズ ヨーグルト 水 唯一、乳製品じゃない水を手に取り、ペットボトルのキャップを回しつつカーテンを引いた 途端に襲いかかる 初夏の日差し
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