灰かぶりと魔法使い。

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  うぅ..ひっく... 「……」 君は泣く。 ほらまた、白珠がひとつふたつ。 僕に気付かないで、泣き続ける。 「…シンデレラよ、シンデレラ」 泣き声が止む。 僕に気付いて、彼女は肩をびくつかせた。 おかしいよね? だって継母や義姉様達は、お城に向かったはずだもの。 今日は王国の目出度い日。 こんな日に家に閉じこもるのは、君ぐらいなものだもの。 「シンデレラよ、顔を上げて?」   お願いだから、僕を見てよ。  
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