風の報            【カゼノシラセ】

2/2
前へ
/10ページ
次へ
風が吹き抜けるよ 僕の胸の中を その温もりと優しさに 君の声が聞こえた 風に乗せ送るよ 僕の想い言葉を どんなに離れても 届くと信じて 風が止み時が経ち 胸が締め付けられる 冷たく寂しい夜 独り便りを待っている 風が吹き涙零れた ぽろぽろと流れ落ち 悲しみと寂しさが 僕の熱を奪っていく 風の刃に傷付いて 涙も枯れ果てて 絶望と孤独しか 目に写らない 僕は世界や神さえも 恨み呪い憎悪した 何故こんなにも この世は不平等なのかと    
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加