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「よし!今日はこれで終わり✨」
いつになく
ピカピカになった部室は
依然とは見違えるようだった。
夏海は腰に手をあて
自慢げに胸を張った。
「まだ、みんな
練習やってるやってる😁
うちも掃除やるスピード
早くなったかも(笑)」
部室の窓から外を見る夏海。
「いたっ⚡」
突然、手に衝撃が走った。
「…何、これ。」
見てみると、手は
冷たく冷えており
赤くなって所々切れていた。
「あかぎれじゃない??」
「え!?」
パッと顔をあげると
そこには見知った顔が。
「矢野くん!!」
「悠貴でいいって✋」
「もうビックリしたじゃん。
入ってくるなら
ノックくらいしてよ!」
「部室入るのに
いちいちノックするか?普通」
「しないけど…。
もしかしたら誰か
着替えてるかも知れないし!!」
「こんな時間に??」
「うっ…」
言い返せなかった。
「何にせよ水仕事のしすぎだ。」
「そうなの?!」
「そうなの?!って…
あんだけ手際のいいやつが
あかぎれも知らないのか??」
「何よ!!褒めてんのか
けなしてんのかどっちよ。」
「どっちもだよ(笑)
…ったく」
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