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翔「愛美…。俺は今までお前をただの幼なじみとしか見てなかった。けどな、今のお前を見てると…なんだかお前がすごく愛しく思えるんだ…」
そう言うと、すすり泣いていた愛美が驚いたようにこちらを見上げた。
顔を真っ赤にし、涙を流している愛美は、思わず俺が知っている昔の愛美を忘れてしまいそうなほど魅力的だった。
けど、俺はそれにかまわず話を続ける。
翔「けど…今のこの気持ちだけでさっきのキスに応えたくない。俺と会わなかった一年間でお前がどれだけ魅力的になったか見ていたいんだ。だから…これからもよろしくな!」
そう言って俺は、今できる精一杯の笑顔を作った。
すると、愛美の涙は止まり、俺の笑顔に応えるようにボロボロの笑顔を作って首を縦に振った。
それを見た俺は、愛美の不安をかき消せるように、こう付け加える。
翔「それと、俺にとってお前はただの幼なじみなんかじゃないから。愛美は俺の特別だ」
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