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俺はビックリして、固まったまま動くことができなかった。
少し長めのキスだったが、俺は抵抗ができなかった。
そして、唇がそっと離れた。
今愛美の唇とくっついていた自分の唇に触れる。
すごく熱を持っていて、焼けるように熱い。
また少し間があき、沈黙が辺りを包む。
そして、愛美が口を開いた。
愛美「私…不安だった」
あまりにいきなりだったので、思わずビクッとしてしまった。
愛美「いつも素直になれないし、翔が嫌だと思うことだって平気で言ってきたと思う。けど、それでも自信があったの。私は、翔の幼なじみなんだって。私達には確かな絆があるんだって」
それは…俺だって同じだよ愛美。
翔「俺だって同じだよ。俺もたくさん愛美に嫌なことをした」
そう言うと、愛美はふるふると首を横に振る。
愛美「そんなことは関係ないの。私は何があっても翔から離れる気は無かったから。けど…翔は違う。いつでも私から離れられる。今日だって…」
そう言うと、愛美は俯いた。
そして…
愛美「ねぇ翔?私なんか気にしないでいいから、早く先生の所に行って…。美麗…だったっけ?その子のところでもいい…から…。ただの幼なじみなんだよ?私達…」
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