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私が雅紀と出会ったのは、10年も前のこと―――――――――
私、谷口あゆみ 16歳
柚木の薦めで、レストランで働くことにした。
柚木は小さいときからの親友。いわゆる幼なじみってやつだ。
バイトを始めて、半年ぐらいたったころ、バイトを一緒にしているおばさんがこんな話を教えてくれた。
｢亜井町高校の男の子！やな感じよ！大勢で入って来て、うるさいったらありゃしないわ。しかも、私を見て若い子はいないの？ですって！しょうがないから、近くにいた柚木ちゃんに変わってもらったんだけど…柚木ちゃんすごい嫌そうな顔してたわ。可愛いからあゆみちゃんも気をつけてね！｣
と。――――――――――――
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