カラスのおっぱい

1/1
前へ
/74ページ
次へ

カラスのおっぱい

年を重ね、日を追うごとに、 綺麗だった花が綺麗に思えなくなってきた。 辛かったことも辛く感じなくなってきた。 だからいつも気になっているあの駅の看板も、 前を通る度に語りかけてくるあのひまわりも、 いつか俺の足を止めることはなくなるだろう。 そして今、目の前の、 この小さなおっぱいの持ち主は ‥やがて大事な家族になるかもしれない。
/74ページ

最初のコメントを投稿しよう!

33人が本棚に入れています
本棚に追加