カラスの沈黙、7分

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君は、今日1日、何か上の空だね。 映画観てた時も、 飯食べてた時も 環境によくないんじゃないかってくらい、 眩しい街を歩いてる今も。 (何か悪いこと言ったっけ?) 「ちょっと座って待ってて」 いつものコーヒーと 君が好きなお茶を買って、 ベンチに戻り一つ手渡す。 ‥沈黙7分。 やっと口を開いたね。 「あのさ、黙ってたけど‥」 君は家族が嫌で、黙って家を出てきたと言った。親から暴力を振るわれることも。 自分が弱い人間だと言ったね。 「そっか…」 「嫌いにならないで」 「なるか、バカ。そんなことでよかった」 実際、どんな言葉がその口から出てくるか、 ビビってた。 「優しいね」 君の方が優しいの、気づいてないんかな? 君が俺を優しく変えてることも❗ 「帰るか?」 右手を差し出すと君は 左に廻って左手をつまむ。 「私は左!」 いつもそうだよ‥。 変なクセ! 明日も一緒に歩こうな❗
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