33人が本棚に入れています
本棚に追加
君は、今日1日、何か上の空だね。
映画観てた時も、
飯食べてた時も
環境によくないんじゃないかってくらい、
眩しい街を歩いてる今も。
(何か悪いこと言ったっけ?)
「ちょっと座って待ってて」
いつものコーヒーと
君が好きなお茶を買って、
ベンチに戻り一つ手渡す。
‥沈黙7分。
やっと口を開いたね。
「あのさ、黙ってたけど‥」
君は家族が嫌で、黙って家を出てきたと言った。親から暴力を振るわれることも。
自分が弱い人間だと言ったね。
「そっか…」
「嫌いにならないで」
「なるか、バカ。そんなことでよかった」
実際、どんな言葉がその口から出てくるか、
ビビってた。
「優しいね」
君の方が優しいの、気づいてないんかな?
君が俺を優しく変えてることも❗
「帰るか?」
右手を差し出すと君は
左に廻って左手をつまむ。
「私は左!」
いつもそうだよ‥。
変なクセ!
明日も一緒に歩こうな❗
最初のコメントを投稿しよう!