序章

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    ……ぃっ     ……羽っ     「おい、織羽っ!!?」 「えっ、あっはいっ!?」   どうやら今私は過去へトリップしてたらしい。     心配そうに織音が顔をのぞき込んできた。 「大丈夫か?」   「あっ、うん大丈夫。平気、遅刻しちゃうしお風呂入る」     お風呂に入ろうとタオルを取って織音をよけるときに私は見ちゃいけないモノをみた。   「あぁ、ならいいけど。 気分悪いな『キャーッ!!!?』   「おまっ!!ぅっせ、なんだよ」   「なんだじゃない!?あああんたなんで裸なのよ、信じらんない。タオルくらい巻いて出てきなさいよ」   私が大慌てでまくし立てても織音は全裸を見られたのにもかかわらず平然言ってのけた。   「仕方ねえだろ、お前が今持ってんのが俺のタオルなんだから」   そして私の右手を指差した。   「はっ?コレ!?何言ってんの?フルーツ柄のは私のタオルよ。勝手に使わないでよ」   私のヒートUPとは反対に織音はいけしゃぁしゃぁと「んなの俺知らねぇし」   そうきたか!?   「…家に来た時に言ったでしょ。フルーツ柄は私の野菜柄がパパのって、あんたが使っていいのは野菜柄だって私ちゃんと教えたわ」   どうると織音は顔色一つ変えずにむしろ嫌味な笑顔で私に言った。         「イチゴは野菜だろ?」    
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