序章

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    パパは椿 歌織(ツバキカオル) ママは椿 鈴羽(ツバキスズハ)   その間に私椿 織羽(ツバキオルハ)が産まれた。   パパとママは大学で知り合って大学を卒業してすぐ結婚したって、お婆ちゃんは2人はすごくLove×2だったって教えてくれた。   パパは大学卒業と同時に専攻していた建築関係の会社に就職して建築士としての顧客をつけていった。   ママは専業主婦としてパパを支えてた。   そして結婚して1年後に私が産まれた。   その7年後にママが他界するまではとても幸せだった。   でもママが旅立ってからはパパが一生懸命私を男手一つで育ててくれた。 その努力がとても嬉しかった。   今は独立して自分で建築事務所を経営してるけど当時は会社勤めで時間を作るのも大変だったはずなのにちゃんと夜は帰って来て一緒に晩ご飯を食べてくれてそれからまた仕事に行っていた。     でも今考えると私の産まれた2ヶ月後に織音が産まれた事になる。   しかも名前が織音なんて…   パパは新婚時代にママを裏切ってるそんなことするなんて信じられないよ。   だってママが旅立った時食事が全然とれなくなるくらいに落ち込んで、 体重だってもとから太くないのに6キロも痩せて病院に点滴通いしたあのパパがママを裏切ってたなんて信じられなかった。   ママならどぅする? パパを信じられる?   パパをそんなふぅにみたくない。 それで織音にあたるなんて。   「なんてちっちゃい女なのかしら」    
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