6人が本棚に入れています
本棚に追加
ふと時計をみるともう11時
「いっけなぃ!?
そろそろ本当に学校行かなきゃ」
ガチャ
扉を開けたのはPRADAのスーツを身にまとった長身でダンディな人だった。
「パパ」
そぅこの人が私のパパ
「織羽まだいたのか」
「寝坊しちゃってこれから行くとこなの、たまにはいーでしょ」
「ま、たまにはな」
これ以上いたらまずいと思いそそくさと退散しようとしたら
「織音は行ったのか?」
だって、最近のパパは織音の話しばかり。
「…織音の所は今日から夏休みだもの。友達と遊びに行ったよ」
パパは心配性だしデートってのは一応ふせといた。
「そぅか、織羽はいつから夏休みなんだ?」
「明日からだよ。今日は終業式だけ出て来る」
そして次のパパの一言に私は絶句することになるのだ。
「じゃぁ休みに入ったら3人で旅行に行かないか?」
最初のコメントを投稿しよう!