序章

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  ふと時計をみるともう11時     「いっけなぃ!? そろそろ本当に学校行かなきゃ」     ガチャ   扉を開けたのはPRADAのスーツを身にまとった長身でダンディな人だった。   「パパ」 そぅこの人が私のパパ   「織羽まだいたのか」   「寝坊しちゃってこれから行くとこなの、たまにはいーでしょ」   「ま、たまにはな」   これ以上いたらまずいと思いそそくさと退散しようとしたら   「織音は行ったのか?」 だって、最近のパパは織音の話しばかり。   「…織音の所は今日から夏休みだもの。友達と遊びに行ったよ」   パパは心配性だしデートってのは一応ふせといた。   「そぅか、織羽はいつから夏休みなんだ?」   「明日からだよ。今日は終業式だけ出て来る」   そして次のパパの一言に私は絶句することになるのだ。       「じゃぁ休みに入ったら3人で旅行に行かないか?」      
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