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大きな家具なんかを退かしてみると必ず感じるはず。
と、同時に寂しい気分になった。
何もないガランとした家の中を見ていると、なんだか自分の家じゃないみたいな気持ちになった。
お母さん「陸。トイレ大丈夫?」
車を走らせる母。
お母さん「高速乗っちゃうと暫くはトイレ行けないわよ。」
陸「…。」
お母さんの声が聞こえているのかいないのか、ボーッと町の風景の眺める陸くん。
その時、見慣れた男の子の顔を見付ける陸くん。
陸「お母さん💦車止めて💦」
お母さん「え?何?トイレ?(・ω・)/」
キッと車を止めるお母さん。
陸くんはすぐに車から降り、その男の子の所へ走っていく。
陸「彰くん❗」
彰「…。」
その男の子は彰だった。
彰は最後に陸くんを黙って見送ろうと高速インター前のコンビニで待っていたのだ。
陸「…ハァ、ハァ…💦」
彰の所まで走ってきたから息があがる陸くん。
なんせ陸くんは走るのが大の苦手。
彰「…別に…、わざわざ車から降りてくる事なかったのに…💧」
彰としては黙って見送るつもりだったから少々気まずい。
ましてこないだのキスの事もあるしね。
陸「…💧」
彰「………💦ぁ~…💦行くのか?」
陸「……ぅん…。」
彰「…そっか。…元気で…な💧」
陸「…うん。」
相変わらず陸くんと話をするとき、顔を見合わせようとしない彰だった。
この照れ屋め。
まして別れ際にこの不器用な会話ときたら、まったく見てられませんな。
彰「うるせぇな❗テメェは黙って見てろ💦」
陸「え?誰と話してるの?💧」
彰「え⁉wいや❗💦なんてもねぇよ💦」
そんな二人の様子を車の中からそっと見ていた陸くんのお母さん。
お母さん「あらあら~🎵なんだかいい感じじゃない?あの二人❤(#^-^#)」
お母様。あなた一体何を期待されてるんですか?
彰「………ぁの…、俺さ、サッカー部…入る事にしたから。」
陸「…💧うん💧」
知ってるよとツッコミたい気分になる陸くん。
彰としては話す事がないから、今更と思われるような今後の自分の予定について話す。
いやホント、こうゆう場合って何話したらいいんだろうね?
彰「…ぁ~、アレだ💦お前は~、サッカー部入んのか?あっちの学校でさ💦」
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