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陸「うん。まだわかんないけど、考えてみるよ。僕、体力ないし、体力作りには部活やるのもいいかなって。」
彰「…そっか…。」
つか、最初にあんたが陸くんに「サッカー部入れ❗」「入らねぇとぶっ飛ばすぞ❗」って言ったんでしょうが。
陸くんも彰に恥かかせちゃいけないと思って、特にツッコミなど入れない事にする。
もう自分が何を言ってたか忘れるくらいテンパってる彰。
しかし敢えてこの間のキスの事に関してだけは一言も触れようとしない彰。
無理矢理キスした訳だし、気まずくなりそうだしね。
彰「…おら❗もう行けよ❗別に俺はお前に用があってコンビニの前で待ってた訳じゃねぇんだからな❗かーちゃんに買い物頼まれて…その…、偶然通りかかっただけなんだからな❗💦」
勿論、特別な目的がない限り、彰の自宅から何キロも離れたコンビニに用なんてあるハズもないだろうけどね。
彰「さっさと行けってば❗💦お前のかーちゃんだって車で待ってんだろ⁉俺だって買い物済ませてはやく帰らなきゃならねぇんだから、お前と話してる暇なんてねぇんだよ❗💦」
やっぱり陸くんに対しては素直になれない彰。
無理矢理キスしたくせにさ。
でもあの時は必死だったしね。もう陸くんに会えなくなるかもって気持ちが彰の本能を呼び起こしたのかも。
今だって本当は一分一秒でも長く陸くんと一緒にいたいのに。
話したい事が山程あるのに。
彰「……ふん❗じゃ…じゃあな❗💦」
プイッと陸くんに背中を向けて去ろうとする彰。
コンビニに用があるとか言ってコンビニに入らず帰るつもりか?
陸「…彰くん❗」
彰「⁉💦wwwな~❗何だよ❗テメェ❗まだいたのかよ❗さっさと行けっつってんだろ⁉\(゜□゜)/」
陸「…僕、ずっと彰くんに憧れてたんだよ。…運動神経抜群で、クラスの子達からも信頼あって、カッコよくて…。そんな彰くんに…、ずっと憧れてたんだよ。」
彰「………別に❗そんなたいしたヤツじゃねぇよ💦俺なんて…。」
陸くんに背中を向けたまま話す彰。
彰「お前だって、もっと自信持てば俺みたいになんていくらでもなれるさ❗」
陸「…彰くん…。」
そして振り返ることなく走り去る彰だった。
陸くんは彰が走っていく後ろ姿を見えなくなるまで見送ると、お母さんが待つ車に戻った。
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