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陸「……グスッ…。うん、ありがとうみんな。スッゴい嬉しいよ❗(ノ▽^。)」 陸の笑顔にクラスのみんなも笑顔になる。 女の子「ほらほら🎵真中くんの席はこっちだよ。特等席だよo(^-^)o」 陸くんの手を引っ張って陸のために用意した専用席にエスコートする。 そしてクラスのみんながそれぞれ用意した出し物を披露する。 手品をやる子や歌を歌う子。万歳やる子とか。 楽しい時間だ。 自分のためにみんながここまでしてくれた事が素直に嬉しかった。 男の子「陸❗ジュース飲むか?」 女の子「陸くん。ケーキ食べる?(^-^)/」 まるで王様待遇の陸くん。 そこへある男の子がやってくる。 彰「…陸。」 陸「ぁ…、彰…くん💦」 保坂彰。勿論陸くんと同じクラスの男の子です。 彰「隣、いいか?」 陸「ぅ💦…うん💦いいよ❗(^-^)/💦」 実は陸くんは彰が苦手だった。 彰は何かと陸くんに絡んできては意地悪してきたから。 例えば、食べてる途中の給食のおかずを取られたり、教科書を取られたり。 何故この子は僕ばかりに意地悪するんだろうと思った。 でも彼に憧れる部分もあった。彰の存在感はクラスの中でも一際光っていた。 みんなは彰の発言や行動に大きく影響される事も少なくなかったし。 陸くんは羨ましかった。 圧倒的な存在感。スポーツ万能で、女の子にもモテて友達も多い。 陸くんは体があまり丈夫ではなかったし、彰のように強気な発言や行動をする事がどうしても出来ない子だった。 彼は自分ににないものをたくさん持っていた。 彰「…。」 陸「…💦」 クラスの男の子が前に出て、出し物の万歳を披露するのを何も言わず黙って見つめる陸くんと彰。 すると突然彰が口を開く。 彰「…なぁ、陸。」 陸くんに顔を向けるでもなく、視線は前で万歳をやっている男の子に向けたまま陸くんに話しかける彰。 陸「え💦…何?(^-^)/💦」 彰と会話するときは常に笑顔を絶やさない陸くん。 いくらイタズラされても憧れの彰に嫌われたくないから。 彰「…いや、今はいいや。今日、帰り一緒に帰ろうぜ。」 陸「…うん💧」 彰はもともと明るい正確でハキハキと話す子なんだけど、何故か陸くんと話すときだけはなんとなく怒ったような感じに見えた。 それは陸くんの気のせいではなく確かにあった。
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