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クラスのみんなもその事については不思議に思っていたようだった。 「彰くんって真中くんの事嫌いなのかな?」なんて言う子もいた。 女の子「真中く~ん❗はい、ケーキだよ❗食べな❗o(^-^)o」 そこへ陸くんにケーキを持ってきてくれた女の子がやってきた。 女の子「あれ?彰くん?彰くんの席そこじゃないよね?どうしたの?」 女の子と目が合うと恥ずかしそうに目を逸らす彰。 今彰が座っている席は別の子の席だったから、ちょっと気になったのだ。 彰「あ~💧いや、ちょっと陸に用があってな💦」 誤魔化すような態度を見せる彰。 いつものように少し怒ったような顔を陸くんに見せる。 彰「……じゃ…💦じゃあそうゆう訳だから。勝手にひとりで帰ったらぶっとばすからな❗陸❗」 そのまま座っていた椅子から腰を上げ、その場から立ち去る彰だった。 女の子「彰くんと何話してたの?真中くん(・ω・)/」 陸「えっと…💧帰り一緒に帰ろうって…💦」 女の子「へぇ~。でも真中くんのお家と彰くんのお家って全然逆方向なのにね。」 女の子は陸くんにケーキを渡すと自分の決められた席に戻っていった。 陸くんは彰を方を見る。すると彰は友達の男の子達と楽しそうにお菓子を食べながら楽しそうに何かを話していた。 陸(…彰くん…。どうして僕にはそうゆうふうに笑ってくれないの?) そうそう、実はこの日終業式だった。明日からは春休み。 つまり陸くん達は4月から小学4年生。 まぁ陸くんは転校しちゃうからみんなと一緒には進級出来ないんだけどね。 4月からはまったく新しい生活環境になる陸くん。 お別れ会の事は事前に児童等の保護者に連絡済みである。 「本日は午前中で学校は終了ですが、真中陸くんのお別れ会をするのでお子さんの帰りが少し遅くなります」みたいな感じで。 勿論陸くんのご両親も了承済み。 本当は引っ越しの準備が忙しくて陸くんにも手伝って欲しかったんだけど、「最後だし」って事で。 そう言えば陸くんが今朝、学校に行くとき、お母さんが「今日は何かいいことあるかもね(*^-^)b」なんて言っていたのを思い出した陸くん。 陸(そっかぁ。お母さんもお別れ会の事知ってたんだ💧) 先生に口止めでもされたんだろう。本人をビックリさせたいからって。 まったく人の悪い人達である。
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