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泣きそうになっている女の子の隣にいたもう一人の女の子がその子を抱き寄せる。
女の子2「…💧」
先生「泣けばいいじゃないか。」
先生が陸くんの後ろからポンと陸くんの両肩に手を置き、クラスの子達に話し掛ける。
先生「泣きたい時は泣いていいんだよ。嬉しい時も、悲しいときも、ツラい時も、悔しい時も…。」
男の子2「…でも…、先生。おれ達は笑って陸を送るって決めたんだよ❗💦」
先生「そんな無理をした笑顔なんか真中くんは嬉しくないんじゃないかな?」
陸「…。」
先生「みんな、よく聞いて。泣けるって、誰かのために涙を流せるってスゴく素晴らしい事なんだよ。恥ずかしい事なんて何もない。」
先生の言葉により涙を堪えていた女の子達は次々と顔を覆い涙を流し始める。
それでも涙を堪えようとする男の子達。まぁ殆ど泣いてるのと変わらないけど。
陸「…みんな…、元気…でね…。」
自分のために涙を流してくれる人達がいる。それがこんなにも嬉しく、こんなにも愛おしい。
この人達に出会えてよかった。
先生はしくしくと泣く陸くんの頭をポンポンと叩く。
そして陸くんは先生に抱きつき声をあげて泣いた。
先生は思う。
今の小学校は保護者の問題、児童の問題、色々な問題を抱えている。抱えきれずにいるのです。
だけどこんなにも素直な子供達の笑顔や涙を見たとき、「教師やっててよかった」と思う。
保護者が変われば子供達もまた変わるだろう。
それでもいつまで経っても変わらないのは、いつの時代の子供達も友達を思う心を持っているとゆう事。
ときには優しく、ときには厳しく。励ましあったり、同じ目標に向かって頑張ったり。
時代は変わってもそうゆう素直な子供達の気持ちは変わらないでほしい。
自分達教師が伝えていかねば。
今の子供達に伝える事は未来の子供達に伝える事にもなるんだと思う。
伝えたい。
誰かのために素直に泣いたりわらっりする心。それを大切にしてほしいと。
✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨
陸くんお別れ会も終了し、クラスの子達はそれぞれ自宅に帰る。
彰「…。」
陸「…💧」
黙って歩く二人。
一緒に帰る約束をした彰。
でもこれでは何のためにそんな約束をしたのかわからない。
彰が前を歩き、陸くんが3~4歩遅れて彰の後ろをついてくる。
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