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陸「…そう言えばさ💦僕と彰くんが一緒に帰るのって初めてじゃない?o(^-^)o💦」
帰る方向が正反対なんだから当たり前である。
彰はそんな陸くんの問い掛けに応えることなく、さっさと足を進める。
陸(…彰くん💧怒ってるの…かな?💦)
信号機のある交差点に差し掛かる。
信号機は赤。勿論止まる。
信号機を待っている間も何も話さない二人。
特に会話もないまま陸くんのおうちに到着。
陸「…じゃ💦…ぁの…、バイバイ💦」
手を振って彰に別れを告げようとした時…。
彰「…おい。」
陸「…え?」
彰に呼び止められる。
相変わらず陸くんと目を合わせようとしない彰だが。
彰「お前、あっちの学校行ったらどうすんだ?部活。」
そう、4月からは彰も陸も4年生。部活動を始めることが出来る。
彰が部活を楽しみにしていたのは陸くんもよく知っていた。
放課後、サッカー部に混じって下級生の彰が練習しているのを下校の際よく見かけた。
まぁ彰はそれが見つかると、サッカー部の顧問の先生に「早く帰りなさい❗」って怒られてたけどね。
彰は早く自分も部活に参加したかった。
そして4月にはとうとう念願が叶うのだ。
彰も正式にサッカー部員だ。
陸「そっか。彰くん、やっぱサッカー部入るんだねo(^-^)o」
彰「当たりめぇだ。俺がぜってぇウチの学校強くしてやる❗」
この時、つい陸くんと目を合わせてしまう彰。
真っ直ぐと陸の顔を見つめて、自信と希望に満ちた表情を見せる彰。
でもすぐにそっぽ向く。
彰「…お、お前はどうすんだよ?なんかやるの決まってんのか?💦」
彰の顔が少し赤いように見えたのは夕日のせいだろうか?
陸「ぇっと、決まってないけど…。」
彰「だったらお前も向こうの学校でサッカー部に入れ。」
命令口調だよ。この子ときたら。
陸「…💦で…でも、僕、運動神経鈍いし…、体も弱いし…💧体育の授業でやったサッカーだってみんなの足引っ張ってばっかで…1点も決めたこと…。」
彰「だったらサッカー部のマネージャーになれ❗」
陸「………え~💦」
そんなん言われても当然困る陸くん。
陸くんには陸くんの都合があるのに。
彰「…そうすりゃ…、また会えるかも…しんねぇじゃねぇか…。」
陸「…?」
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