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セイと同じく視点の定まらなくなったマリアは、授業を抜け出して水道水をがぶ飲みしていた。そこに、セイが現れた。
「せいちゃんだーっ」
マリアはせいに抱きつき、セイの口の中に自分の舌を入れた。
「よしよし、まりあ、落ち着けよ」
「せいちゃんを前に落ち着いてらんないよーっ」
「ばかだなあ、まりあは」
「ばかじゃないよっ。せいちゃんが大好きなだけでつ」
セイはマリアの耳元で囁いた。
「おれもマリアのこと大好き」
『せいちゃん…』
「そんなマリアにお願いがあんだけど」
「何!?何でも言って」
「20万貸して」
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