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「お前ばかだろ」
マリアは笑顔になった。その笑顔は心の底から相手を蔑んでいるようだった。マリアは迷わず男を打った。
弾丸は男の脳を貫通した。男は倒れた。
『これ、本物の銃だったんだ。それにしてもバカだな、この男は。こんな状況で銃を渡されれば、迷わず男を打つに決まってるじゃん。
だけど私の命か、せいちゃんの命どちらを取るって聞かれれば、迷わずせいちゃんの命をとるけどね。人間、いざとなったらどうなるかわかんないって言うけど、私はせいちゃんの命を取る!』
マリアはセイにかけられた手錠の鍵を見つけ出し、セイの手錠を外した。
「せいちゃん、行こっか」
「ぶーん、ぶーん」
「せいちゃんしっかりしてーっ。また私せいちゃんを助けちゃったよ。子供の時みたいに」
「ありがちゅーまりあたん。大きくなったらケッコンしようね」
「…せいちゃーんっ」
マリアはセイの服のボタンを外していくと、セイは嬉しそうに飛び付いてきた。
「せいちゃんまじヤベー!!」
マリアは嬉しそうにセイの下の衣服を剥がした。
『やっぱりせいちゃんを助け出せるのは、私しかいないんだよね』
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