レベル6

6/6
907人が本棚に入れています
本棚に追加
/74ページ
「お前ばかだろ」 マリアは笑顔になった。その笑顔は心の底から相手を蔑んでいるようだった。マリアは迷わず男を打った。 弾丸は男の脳を貫通した。男は倒れた。 『これ、本物の銃だったんだ。それにしてもバカだな、この男は。こんな状況で銃を渡されれば、迷わず男を打つに決まってるじゃん。 だけど私の命か、せいちゃんの命どちらを取るって聞かれれば、迷わずせいちゃんの命をとるけどね。人間、いざとなったらどうなるかわかんないって言うけど、私はせいちゃんの命を取る!』 マリアはセイにかけられた手錠の鍵を見つけ出し、セイの手錠を外した。 「せいちゃん、行こっか」 「ぶーん、ぶーん」 「せいちゃんしっかりしてーっ。また私せいちゃんを助けちゃったよ。子供の時みたいに」 「ありがちゅーまりあたん。大きくなったらケッコンしようね」 「…せいちゃーんっ」 マリアはセイの服のボタンを外していくと、セイは嬉しそうに飛び付いてきた。 「せいちゃんまじヤベー!!」 マリアは嬉しそうにセイの下の衣服を剥がした。 『やっぱりせいちゃんを助け出せるのは、私しかいないんだよね』
/74ページ

最初のコメントを投稿しよう!