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智美は屋上の真ん中でしゃがみ、洗面器に水筒のお湯を入れて、自分の手をつける。
「…やっぱ私、怖い。」
千佳が今にも泣きそうな声で言いました。
「何、言ってんの!ほら隣りに座って!!」
私と千佳が智美を挟むようにして隣りに座りました。
「亜紀。あとどれくらい?」
「30秒。」
私は自分の携帯電話を見ながら言いました。
「…あと20秒。」
「…10・9・8・7…」
「…4・3・2・1」
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