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「要はイメージなんだろ。ネクセ、悪いが先に修得させてもらうぜ」
こんな事言う奴は決まって…まあ見ていよう。
「フゥ…『紐付き-マリオネット-』!」
…何も起らない。
「アレン、叫ばなければよかったのに。皆注目してるよ」
「う、うるさい。お前がやってみろよ!」
まったく。集中…イメージ…
「おー!」
「え?僕はまだ何も…」
「ネクセじゃない。あっちだよ、あっち」
アレンが指差した方向は…アンジェ?
「素晴らしいアンジェ君、1回で出来てしまうとは。ただ君の動きには“初めて”が感じれんな。“入学以前の予習”は禁じられているのは知っているな?」
何かヤバい空気。アンジェは見るからに優等生なんだけど、意外に不良?
「勿論知っております。ですから私は“入学してから”、つまり昨日の内に予習をしてしまいました。それに本などで知識を得る事は禁じられておりません」
「なるほど、生徒の鏡だ。君達もアンジェ君を見習うように」
その後、僕とアレンは同じぐらいに空き缶を浮かせる事が出来た。アレン大はしゃぎ。
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