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キャンパスには垂れ幕やら幟やらが沢山あり、色々な学年の人でごった返していた。
「おー、キャンパスの活気が凄いね」
「勧誘シーズンだしな。さて、魔法系のクラブはどこかな…」
「それならウチなんてどうですぅ?魔法を学ぶなら絶対ウチが良いですぅ」
話しかけてきたのは、星形のアクセサリーの付いた髪留めで茶色い髪をポニーテールに結んでいる、140cmは確実に無い小さい女の子。
…顔立ちはかなり幼いから、小学部の子かな?
「こらこら、小学部の子がここに来たらダメだろ。今忙しいから他で遊んで貰いな」
「待ってアレン!この人は…」
アンジェ、あんなに焦ってどうしたんだ?
「…『封じよ時の音(ネ)-チェイン-』」
「な!?か、身体が動かねぇ!」
魔法!?でも口は動くんだ。
「…誰が小学部ですぅ。『雷公より授かるは地獄の剣、断罪すべきは逆らいし愚者-エレカ・ゴロカルタ』…いね」
いね?そんな事よりこの人の右手に雷のエネルギーが集中し、まるで剣の様な形を作ってる。アレン…死んだな。
「ギャアァァァァア!!…カクン」
「安心するですぅ。当てはしませんですぅ。でも次小学部なんて言ったら…って、気絶してるですぅ」
振り下ろした場所にクレーターが出来てる…。な、何者ですか?この幼子。
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