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メイ先輩の逆鱗に触れてしまったアレンは、あの後気絶するまで…駄目だ、これ以上は思い出したくない。
そして気絶したアレンを僕がおぶる羽目になってしまった。ちくしょう、アレンが重い。
「着いたですぅ。ここが“第10魔法研究部”の部室ですぅ」
「第10って、何でそんな数字なんですか?」
「クラブは2年になれば誰でも作れるですぅ。ただ、大抵は人数不足で1ヶ月保たないですぅ」
へぇ、だから皆あんなに勧誘に必死なんだ。
「入るですぅ。新入部員を連れて来たですぅ」
勢い良く扉を開けたメイ先輩にはアンジェの「見学です」なんて言葉は届いて無いだろう。
「ご苦労様。まあ適当な所に腰掛けて。自己紹介をしよう。俺は【シュウ・チェン】、3年だ。こう見えて次席だよ」
「でも魔法の実力はシュウの方が上ですぅ」
狐目でツンツンした黒髪のその人は、どうやらメイ先輩より強いらしい。
そんな化け物みたいな先輩と自己紹介し合ったところでシェイラがある事に気付いた。
「部員は2人だけなんですか~」
「ああそうだよ。前までいたクラブのやり方が気に入らなくてね、辞めた。このクラブは今日作った、だから2人」
3年のNo.1、No.2が所属って凄いな。でもこの2人の下だったら…
「面白そうだし入ろうかな」
「ネクセ、本気か!?…まぁ確かに楽しそうだな」
「そうだよね~。ね、アンジェ」
「え?…そうね、悪くないですわね」
「歓迎するよ4人共」
こうして僕達は第10魔法研究部に入部することになった。
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