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「さて、お互いの自己紹介も済んだ事だし、活動内容でも話しておこうか。書物など見て勝手にやっとけが基本だね。まぁ最初だし、言霊の応用について教えようか」
「え゛、授業ですか。俺的にはバンバン魔法使いたいんですけど」
「フフ、授業なんて大した物じゃないよアレン。マリオネットは習ったな、あれの応用だよ。言霊を少し変えるだけで魔法は全く違う物になる。アンジェ、この本に魔法をかけてくれ」
「はい。『紐付き-マリオネット-』」
おー、流石アンジェ。本がフワフワと浮いてる。
「なかなか上手だね。今からやるのは妨害魔法。『紐切り-マリオネット-』」
え？シュウ先輩が本に向かってハサミで切る動作をすると、フワフワと浮いていた本が急に落下した。
「重要なのは相手より強い心力を込める事。別バージョンとして『紐絡み-マリオネット-』があるが、これはタイミングが命だ。心力は関係ない」
「質問です。人にもマリオネットはかけられますか？」
「可能だが難しい。相手の隙を突けば一瞬だけ出来るし、相手の心力の最大量よりも強い心力を込めると長い間操れる…らしい」
らしい？
「そんな事出来るのは軍部の大佐レベル以上ぐらいですぅ。それにいくら器がデカくても、学生の内に全ての心力を引き出せる奴なんていないですぅ」
へぇ、そんなに凄い事なんだ。
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