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―工学室・3時間目/魔術道具学―
「こんにちは。お腹空いてるだろうけど我慢する様に。私が噂の魔術道具学担当【レイマン】である」
見た感じ学園長と同じ位の年齢。ただ、学園長は茂ってるけど、この先生は焼畑だ。悲惨なもんだ。
「魔術道具とは、装備型と消費型の二つある。説明出来る者はおらんかね」
待ってましたとばかりにアンジェが手を上げる。案の定指された訳だけど、凄いなぁ。
「装備型は道具にあらかじめ心力を込めておく事により魔法をスムーズに発動させる事が出来たり特殊な道具として使用したりしますし消費型は日常生活などにも使われる物で用途はそれぞれ異なります」
うわー、一文を句読点無しで言い切ったよ。読みにくい。全く噛まないし。原稿でもあるんじゃないの?
「ありがとう、楽させてもらったよ。さて今日の本題だが、装備型の道具を作ってもらう」
「ネクセ、説明長くなりそうじゃね?」
「そんな事ないアレン君。簡単だ、今から配る物に心力を込める、ただそれだけである」
…それだけ?ていうか先生地獄耳。
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