4075人が本棚に入れています
本棚に追加
/337ページ
「だから戻らないと言ってるじゃないですか」
「うるさい!断るんなら力尽で連れてくまでだ!」
「やれるもんならやってみろですぅ。3年生舐めんなですぅ」
先輩達が誰かと言い争ってる。制服の色(紺)からして5年生かな?浅黒い肌に編み込んだ髪をしてる。
「チッ、1年か。こんな所見られるのは教育上良くないな。次は良い返事を期待してる」
去ってった…何だったんだ?
「見苦しい所を見せたね。今のは前に居たクラブの副部長さ。辞めてからというもの、毎日戻れ戻れとしつこく言って来るんだ」
「気にするなですぅ。クラブ始めるですぅ」
シュウ先輩とメイ先輩は気にも留めていない様だけど、何だか胸騒ぎがする…。杞憂だと良いんだけど。
「今日は暴漢に襲われた時用の魔法を…お!腕に着けてるのは魔術道具だね」
「本当ですぅ!見せるですぅ!」
あ、取られた。こんなブレスレットによく気が付いたな。今は光って無いのに。
「どれどれですぅ…ん!?」
「どうしたメイ?」
「な、何でも無いですぅ!これ返すですぅ!」
急に慌てるメイ先輩。一体どうしたんだろう?
最初のコメントを投稿しよう!