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「まあ良いや。今から唱える魔法は発光呪文で言霊はこう、『刹那の太陽-グランス-』」
うお!眩し!
シュウ先輩の指先から一瞬凄い光りが。
「目がぁ~!目がぁ~!!」
見ろ、アレンがゴミのようだ。
「ちょっと強過ぎたかな。光の強さは慣れだね。まあもう少ししたら授業でも他の発光呪文を習うと思うから、予習的なものだと思ってくれ」
「予習ですか!?私大好きですの予習。気合いが入りますわー」
「アハハ~、アンジェ面白~い」
興奮する程、予習が好きなんだ。何だかアンジェって考えがずれてるな…。まあ良いか。集中…。
-バタン-
誰だ!ドアは静かに開けるものだろ!まったく、最近の若者は…。あ、さっきの5年生じゃん。何だか随分と自信がある態度だ。
「シュウ!メイ!さっきの返事聞かせてもらおうか!」
「いや、全然時間経ってませんよ」
「うるさい!俺は待つのが大っ嫌いなんだ、無理矢理にでもお前らを連れて行く」
うわっ、超理不尽。
「ハァ~。短気は損気、だから彼女ができないんですよ。話し合いは外でしましょう。君達はここに残ってるように、行くよメイ」
「りょーかいですぅ」
そう言い残すと先輩達は表の広場に出て行った。
なんだろう、この胸騒ぎ。
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