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中央広場にて対峙する先輩達。しかもシュウ先輩とメイ先輩に対して、相手はあの5年も含めて10人だ。とてもじゃ無いが穏やかには見えない。
ちなみに僕らは部室内にて観戦中。
「暴力は嫌いなんで話し合いで解決したいんですが」
「なに、そっちが素直に戻って来ればこちらも手荒な真似はしない。どうだ、戻っては…」
「お断りします(ですぅ)」
あぁ、微妙にハモらなかった。
「仕方無い…『封じよ時の音-チェイン-』」
「あれは俺がくらった魔法!」
「甘いですぅ」
-キュイン-
何だ今の音。しかもメイ先輩は手をかざしただけなのに魔法に掛かって無い。
「アンジェ、何今の」
「言霊破棄ですわ。魔術道具にあらかじめ言霊を記憶させておきますの。例えば今のはおそらく障壁を出したのでしょう。しかし、普通は魔法の威力が弱くなるはずなんですけど…」
相変わらずアンジェの知識は凄い。アレンの質問にもあっさりと答える当たり、本当につい先日入学したのかと疑ってしまう程だ。
「ハッハッハ!流石は天才、言霊破棄でこの防御力とは。どうしてもウチに欲しいな!」
天才…だったんだあの2人。まあシュウ先輩はともかく、あの幼女は見えないな…。
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