第10魔法研究部存続の危機‼

2/10
4075人が本棚に入れています
本棚に追加
/337ページ
中央広場にて対峙する先輩達。しかもシュウ先輩とメイ先輩に対して、相手はあの5年も含めて10人だ。とてもじゃ無いが穏やかには見えない。 ちなみに僕らは部室内にて観戦中。 「暴力は嫌いなんで話し合いで解決したいんですが」 「なに、そっちが素直に戻って来ればこちらも手荒な真似はしない。どうだ、戻っては…」 「お断りします(ですぅ)」 あぁ、微妙にハモらなかった。 「仕方無い…『封じよ時の音-チェイン-』」 「あれは俺がくらった魔法!」 「甘いですぅ」 -キュイン- 何だ今の音。しかもメイ先輩は手をかざしただけなのに魔法に掛かって無い。 「アンジェ、何今の」 「言霊破棄ですわ。魔術道具にあらかじめ言霊を記憶させておきますの。例えば今のはおそらく障壁を出したのでしょう。しかし、普通は魔法の威力が弱くなるはずなんですけど…」 相変わらずアンジェの知識は凄い。アレンの質問にもあっさりと答える当たり、本当につい先日入学したのかと疑ってしまう程だ。 「ハッハッハ!流石は天才、言霊破棄でこの防御力とは。どうしてもウチに欲しいな!」 天才…だったんだあの2人。まあシュウ先輩はともかく、あの幼女は見えないな…。
/337ページ

最初のコメントを投稿しよう!