第10魔法研究部存続の危機‼

3/10
4075人が本棚に入れています
本棚に追加
/337ページ
「笑うなんて余裕ですね。『地より呼びし水蛇の群-ガイザー-』」 シュウ先輩が唱えると地面から凄い勢いで水が噴き出した。いや、それにしても煉瓦を突破るって…。 「凄~い!噴水みたいで綺麗だね~」 「シェイラ、今和みはいりませんの。それにしてもなんて威力…」 でも相手はあっさり避けてる。 空中で水は分散し、雨の様に降り注いだ。 「良いんですか、避けるだけで。『氷霊より与えられしは瞬間の絶望試練-ヒャウラ・コチカレタ-』」 広場が一瞬で…凍った。いや、広場だけじゃない。さっきのシュウ先輩の魔法によって濡れたモノ全てが。 「メイ先輩は無事なのか?巻き込まれたんじゃ…」 「ピンピンしてますわアレン。恐らく言霊破棄で障壁を張ったのではないかしら」 確かにメイ先輩は濡れてすらいない。いつの間に? 「ボーリックさん、無事なんでしょ?今なら霜焼け程度で済んでるはずですから、とっとと帰ってお仲間を治療してあげてください」 ボーリック?さっきの5年生の事かな。今の言葉が勘に触ったらしく、ボーリックさんはわなわなと震えている。 「舐めるなよシュウ!メイ!第一お前ら相手にたった10人で来ると思ってるのか!出て来い、全員集合!」 掛け声と共に更に10人出て来た。部員多いなぁ、ウチと比べて。 「凍ってる奴や怪我してる奴を治してやれ」 え!?治療とかセッコ!
/337ページ

最初のコメントを投稿しよう!