第10魔法研究部存続の危機‼

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「ウェナルド…。貴族の坊ちゃん嬢ちゃんは怪我しない内にどっか行け、勿論その他2人も。どうせろくな魔法使えないんだろ」 その他だと… 「舐めやがって!魔法は使えなくともウェナルド流の体術がある!ていやぁぁぁあ!!」 「何がウェナルド流だ、実戦で培った軍隊科には敵うまい。オラ!」 「ぐあ!!……く……」 勢い良く突っ込んで行ったアレンだけど、ボーリックさんにあっさりとカウンターを入れられてしまった。 「アレン!!」 「ったく…。腹に一発入れただけで気絶するなんて、貴族の坊ちゃんは根性無いな」 アレンまで… 「お前らも気絶程度で済ましてやるよ。『鳴り響く音槌-バン-』」 「う…」 ボーリックさんが右手の人差し指を弾くのと同時に、何か強い衝撃が腹に当たった。 「く…。2人とも大丈夫!?」 振り向くと2人はやや後方でぐったりしていた。多分今の魔法のせいなんだろうけど… 「もう…許さない…」 「ほぉ、今のでまだ意識があるなんてなかなかの根性じゃないか」 そこで僕の意識は途絶えた。
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