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「ウェナルド…。貴族の坊ちゃん嬢ちゃんは怪我しない内にどっか行け、勿論その他2人も。どうせろくな魔法使えないんだろ」
その他だと…
「舐めやがって!魔法は使えなくともウェナルド流の体術がある!ていやぁぁぁあ!!」
「何がウェナルド流だ、実戦で培った軍隊科には敵うまい。オラ!」
「ぐあ!!……く……」
勢い良く突っ込んで行ったアレンだけど、ボーリックさんにあっさりとカウンターを入れられてしまった。
「アレン!!」
「ったく…。腹に一発入れただけで気絶するなんて、貴族の坊ちゃんは根性無いな」
アレンまで…
「お前らも気絶程度で済ましてやるよ。『鳴り響く音槌-バン-』」
「う…」
ボーリックさんが右手の人差し指を弾くのと同時に、何か強い衝撃が腹に当たった。
「く…。2人とも大丈夫!?」
振り向くと2人はやや後方でぐったりしていた。多分今の魔法のせいなんだろうけど…
「もう…許さない…」
「ほぉ、今のでまだ意識があるなんてなかなかの根性じゃないか」
そこで僕の意識は途絶えた。
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